レザークラフト初心者必見シリーズとして今回は縫製時の下穴の空け方から縫製までの方法を説明致します。今からレザークラフトを始める方にとってお役に立てればと思います。

初心者で必要道具に関しては前回のブログで紹介していますので、是非ご確認ください。

投稿を編集 “【レザークラフト初心者必見】ゼロから始めるレザークラフト道具10選” ‹ 熊本山鹿市のオーダーメイドレザークラフト『BB Leathers』 — WordPress

①準備道具

  1. フェルト
  2. ゴム板
  3. ディバイダー
  4. 菱目打ち(2連、4連)
  5. 木槌
  6. ロウ引き糸
  7. 手縫い用針

②下穴の空け方

まずディバイダーで縫製する部分の線をケガいておきます

 

まず下穴を空けるスタートの位置を決めて穴を空けて行きます。必ずケガいた線の上を空けていくこと。

コーナーの部分(円弧)は2連の菱目打ちを使って穴を空けます。

木槌をで打って穴を空けます。必ず貫通したことを確認してください。

次の穴は後ろの菱目打ちを先頭の穴に重ね、穴を空けて行きます。そうすることで均等なピッチを得ることが出来ます。

直線部分は菱目打ち4連を使用して、2連のときの穴開け同様の作業を行い下穴を空けて行きます。

 

ポイントはケガキの線の上に菱目打ちを乗せて開ける事。ピッチのずれが出ないように、上記の内容できちんと空けることが大事です。

③針に糸を通す

縫製する糸の長さは縫製の長さの約4倍の長さを取り準備します。

縫製する長さが長い場合は、絡むリスクもあるので、途中で糸を継いで縫製する場合があります。

そして針は二本使用します。

最初の難関ですw 老眼の私はここを苦労することがあります。老眼鏡は必須です。

まず針孔に糸を通してください。

通したら、先端の糸を引き出し 5センチぐらいの長さを出します。

 

次は針の先端(尖っている方)を上にして、糸に針を刺し貫通させます(糸の先端側ではなく、長い方に。)

同じ要領であと一回刺して貫通させます。(写真のようになれば正解です)

貫通させたら、通した糸を針孔側に向かって降ろしていきます。(全部降ろしてください)

降ろし終えて確認すると矢印の部分に結び目が二カ所出来ているはずです。そうすることで糸が針から外れにくくなります。

これでもう一端にも同じ要領で針に糸を通していきます。

これで糸通しは完了です。次は縫製(手縫い)です。

④縫製(手縫い)

縫製するときに、このレーシングポニーがあったほうが縫製の効率が上がります。

Amazon.co.jp: Yiteng レーシングポニー レザークラフト 工具 ステッチングツリー 革 手縫い 木製 折り畳み式 360度回転可能 細工 道具 縫製キット 皮貼り 便利 : ホビー

革製品を挟んで縫製するので、固定出来て効率が上がります。アマゾンで2000円ちょっと超えるぐらいですので、是非ご購入検討してください。

次に縫製を行って行きます。

まず片側の針を空けた下穴に通します。

通して、もう一方の針と一緒に持って引き、長さが同じになるようにします。

縫製する方向は作業している人から見て、奥から手前方向に縫製していきます。

次に右から、針を次の穴に通します。

左手にもう一つの針を持ち、右側の針を通して行きます。

左手の針を右側の通した針の下に、十字の形で合わせます。

そのまま左手で合わせた針を持ちます。

掴んだまま、左側に糸を引いて行きます。

引き終えたら、針を矢印の方向に90°回転させます。

 

注:基本的には右、左交互に同じ穴に針を通して縫製していくわけですが・・きちんと法則(ルール)を守らないと綺麗な糸目になっていきません。

回転させた針(左側)を同じ穴に通して行きます。

注:その時にすでに通している糸に針が突き刺さらないように注意してください。

針が出たら右手で右にひいて行きます

全て通し終えたら、両手で糸を引き締めます。

注:引き締めには注意してください。

 

位置を変更するなど、縫製しやすい位置で作業してください。

上記、規則性を守ると、このような綺麗な糸目になっていきます。

同じ方法で縫製進めていきます。最初は戸惑うかもしれませんが、回数を重ねていくと慣れていきますので、あきらめず根気よく縫製してください。

今回は一周する縫製方法ですので、最初に縫製したところに戻ってきます。

最後は最初縫製した部分に重ねて縫製していきます。

二つほど重ねて縫製してください。

 

一周しない場合は返し縫などが必要です。

下の写真は返し縫いの例です。縫製完了後二目ほど戻し縫製します。

重ね縫い、返し縫いをすることで、糸目がほどけにくくなります。

完了後は、糸切ハサミで糸を少し残し切断します。

今回はビニモ(ナイロン系の蝋引き糸)を使ってますので、糸の切断面を火で炙ると縮んで焼き締めしすることが出来ます。更に抑えることで、糸のほどけを防止します。

この焼き締めの方法は、基本的に製品面にならない部分で使用します。

他にボンド・ノリで固定する方法もあります。製品面になる部分についてはボンドでの接着をお勧めします。

これで縫製は完了です。今回は手縫いでの方法となります。レザークラフト基本的な方法ですので、何度も縫製して自分のものにしてください。

習うより慣れろ!!です!!レッツトライ!!